【作例あり】富士フイルムのダイナミックレンジ、Dレンジ優先を比較

最近お仕事でダイナミックレンジを活用しております。

なぜかというと白い衣裳(ドレス、和装)で撮影した際かなり白飛びするんです。

それを防ぐためにダイナミックレンジを活用しております。

X-T4にはダイナミックレンジの使用方法が二種類あってその使い方でかなりダイナミックレンジの利き方が変わります。

今回のレンズはXF16-55 F2.8 R LM WRです。久々にプライベートでの使用です。

ダイナミックレンジとは

ダイナミックレンジとは写真の階調を表現する際に重要な明暗の幅を指す言葉でダイナミックレンジが広ければ露出が明るめでも白飛びしにくく逆に暗くても黒つぶれがしにくい。

逆にダイナミックレンジが狭ければ白飛び、黒潰れしやすくなる。

富士フイルムダイナミックレンジの設定

こちらのダイナミックレンジは主に白飛びを抑えるダイナミックレンジの設定

・AUTO(自動調整で100%か200%)

・DR100(100%) 標準 曇天や室内では、コントラストのある写真が撮影可能。

・DR200(200%) ISO感度400以上(X-T4はISO感度320以上)で使用可 曇天や室内ではコントラストのある写真が撮影可能。DR100よりも白飛びしにくい。

・DR400(400%) ISO感度800以上(X-T4はISO感度640以上)で使用可 コントラストの強いシーンでの白飛びを抑える。

注意するのはこの機能を使用しダイナミックレンジを広くするほど画像にノイズが出ます。状況に応じて使用するのがいいです。

ダイナミックレンジを使用する場合ISO感度に縛りがあります。確認しながら撮影することをお勧めします。

Dレンジ優先(ダイナミックレンジ優先)

X-T2にはなかったこの機能、T3やH1には実装されています。

Dレンジ優先は明暗差が大きいシーンで、白飛び黒つぶれの両方を抑えるように階調を補正してくれます。

・AUTO 明暗差に応じて、自動的に階調を補正してくれます。

・強 ISO感度800以上(X-T4はISO感度640以上)で使用可 階調補正を強くします。明暗差の大きいシーンに適しています。

・弱 ISO感度400以上(X-T4はISO感度320以上)で使用可 階調補正を弱くします。明暗差のやや大きいシーンに適しています。

・OFF 階調補正を行いません。

かなりの補正効果があり明暗がどちらも表現されますがコントラストの表現があまくなりすこしのっぺりした印象になります。ISO感度640あたりからノイズも結構目立ってきます。ダイナミックレンジ効果はすごいですがその分画質に影響してきます。

ダイナミックレンジ比較・作例

まずは比較から。

上からDR100→DR200→DR400→ダイナミックレンジ優先弱→ダイナミックレンジ優先強

DR100(標準)
DR200
DR400
ダイナミックレンジ優先 弱
ダイナミックレンジ優先 強

どれも露出は同じでダイナミックレンジ機能のみ変更してます。

ダイナミックレンジ優先でのシャドウの持ち上がり具合がすごいです。空も少し暗くなっている印象。かなりコントラストは落ち着いてます。

絶対に白飛びさせたくない場合などは使用すると安心です。

DR200,DR400は少し空が暗くなって青が濃くなってます。シャドウは変化なしのように見えます。白飛びを防ぎつつ富士フイルムの階調の良さを残して撮影する場合はDR200,DR400あたりで使っていきたいところです。

さらに比較

ダイナミックレンジ優先弱とDR200

ダイナミックレンジ優先 弱
DR200
ダイナミックレンジ優先 弱
DR200

DR200の方がシャドウがコントラストがありますね。

ミニカーは忘れ物のようです。置いてあったまま撮影。

いいモデルになってくれました。赤い車は主役感あっていい!

ここからはDレンジ優先弱での写真

明暗部どちらも優しい表現になってます。見やすい写真になりますね。

優しい雰囲気の写真にもいかせそうです!

ダイナミックレンジはaps-cは白飛びなどに弱いと言われますがそこをしっかりとカバーできるような自然なダイナミックレンジ機能を作ってくれました!

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感想

以前、他社メーカーのカメラのダイナミックレンジ機能を使ったのですがかなり不自然な仕上がりになってこの機能にいいイメージがなかったのです。

ですが思い切って使ってみてよかった!

Dレンジ優先はコントラストが落ち着きすぎているのでレタッチ前提での撮影になるかと思います。この描写が好きであればそのままもありです!あとはノイズも気になるところ・・・。

グレインエフェクト解説

X-T4正直な感想レビュー

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