ブリーチバイパス(銀残し)は日本の映画が発祥の技法と言われています。
フィルムに含まれる銀は感光すると黒くなります。通常は発色をよくするために漂白するのですがそれを行わない、もしくは漂白する度合いを少なくすることで、低彩度で高コントラストな描写を生み出すという手法です!(画質完全読本から)
そんな日本の映画の技法にグレインエフェクトでノイズを足して撮影してみました。
グッと締まりのある描写であるエテルナブリーチバイパスにノイズを足すことでフィルム感が増して味わいと落ち着きが出てきます。
映画の技法とのこともありエテルナブリーチバイパスにも非常にマッチしています!
X-T4とXF35mmF1.4Rの組み合わせ。
最近お仕事でよくこの組み合わせで撮影するんですが他のレンズと比べると描写がかなり優しいです。人物撮影がお仕事なので人を撮ってみてこんなに違うのかと気づきました。
作例
まずは、グレインエフェクト強・弱/大・小の比較です。
ここからはグレインエフェクト大/強です。
日差しがあるとだいぶ暖かいです。気持ちいい!
順光で撮ってもベタっとした写真にならずいい感じです。ノイズのおかげでどことなく切なさもあります。
街並みを写すだけで映画の雰囲気が出ますね。若干明るめに撮るのが好きです。
感想
エテルナブリーチバイパスのハードな描写をノイズですこし柔らかい印象にしてくれるグレインエフェクト。
今回もグレインエフェクト強/大で撮っていきました。
これからフィルムシミュレーションをカスタムする際はグレインエフェクトを多用していきそうな予感です!最近はXシリーズで人物を撮影することが増えてきたのでそれについても書いて行けたらと思います!
エテルナブリーチバイパスはクラシックネガと同様に印象的で目に残る描写です。
それぞれのクセを利用して思い通りの写真が撮れるように楽しんで行けたらと思います!